調査概要・目次
調査テーマ
  • 『新・化粧品マーケティング要覧 2012 No.3』
    調査目的
  • 化粧品市場を構成する主要品目に関して、基礎情報を調査・分析することにより、化粧品市場全体及び主要品目について概観することを目的とする。
    調査内容
     1.カテゴリー別市場特性
     2.品目別市場特性
      1)市場ポジショニング
      2)市場規模推移(2002~2014年<2012年(見込)、2013~2014年(予測)>)
      3)マーケティングセグメンテーション市場(トイレタリーを含む市場のみ対象)
      4)メーカーシェア
      5)ブランドシェア
      6)種類別市場動向
      7)価格帯別市場動向
      8)チャネル別動向
      9)注目コンセプト動向
      10)セルフ(カウンセリング)市場動向
      11)今後の方向性
      12)主要製品リスト

    調査対象品目
     No.1   全14品目  スキンケア  フレグランス
     No.2   全13品目  ヘアケア・ヘアメイク メンズコスメティックス
     No.3   全17品目  メイクアップ  ボディケア

    調査期間
  • 2012年3月~5月
    調査担当
  • 株式会社 富士経済 第二事業部  小松 麻紀  濱岡 朋子  鈴木 はるか
    調査方法
  • 弊社専門調査員による対象企業及び関連企業・団体などへの面接取材による情報収集を行った。
  • 販売金額などは、有価証券報告書などの提出のある企業はそれに準拠し、その他の企業については弊社専門調査員による推定値。また特に断りのない限り、発売元出荷金額として提示した。
  • 従来までは販売実績は各企業の単体決算での出荷金額を基準としていたが、有価証券報告書は2001年より単体決算より連結決算報告に重点が移行したことに伴い、弊社の数値についても連結決算ベースの実績に改めた。
  • なお、マーケットスケールの算出は経済産業省「化粧品統計」及び財務省「貿易統計」をベースに、弊社専門調査員による主要化粧品企業220社の集計・分析を行うものとした。
  • 各カテゴリーの数値は年次(1~12月)ベースとした。
     
    <販売実績の基準>
     
     ■経済産業省「化粧品出荷統計」の数値基準:①~⑤のいずれかであり、その基準はメーカーにより異なる。
     ■本調査の数値基準:②~⑦のいずれかの時点での出荷を数値基準とし、区分別に代表企業例は下記参照。
    区 分 代表企業
    ②メーカー→販売会社 ポーラ、日本メナード化粧品、ナリス化粧品などの訪問販売の化粧品企業
    ③メーカー→代理店 伊勢半、ピアス、ホーユー、マンダム等の一般品化粧品企業
    ライオン、ユニリーバ・ジャパン等のトイレタリー企業 他ノエビア、エイボン・プロダクツ等
    ⑥販売会社→代理店 エフティ資生堂、クラシエホームプロダクツ他
    ⑦販売会社→小売店 資生堂、カネボウ化粧品、コーセー、P&G マックスファクター、花王等の小売店とボランタリーチェーン契約している化粧品企業、資生堂フィティット、カネボウ化粧品(カネボウコスメット)、コーセーコスメニエンス等
    ④メーカー→小売店 日本ロレアル(ロレアル リュクス事業本部)、エスティ ローダー、シャネル等の外資系化粧品企業
    アルビオン、ディシラ、イプサ、アユーララボラトリーズ、エキップ等
    ⑤メーカー→ユーザー ディーエイチシー、ファンケル、オルビス、再春館製薬所等の通販化粧品事業
    メーカー→ディストリビューター ネットワークで販売展開している日本アムウェイ、ニュー スキン ジャパン等
    *ポーラ、日本メナード化粧品等の訪問販売の化粧品メーカーについては、販売会社が連結の対象となっていないことから、メーカーから販売会社への出荷金額を対象とする。
     
    ◇チャネルの定義
    対象業態 定       義
    化粧品店、薬局・薬店
  • 化粧品店は法的区分がないため店舗数等の公的なデータがない。
    ●本稿では化粧品企業と特約店契約を結んでいる単独店あるいは多店舗展開を行っている店舗とする。
    ●なおドラッグストアの区分されない薬局・薬店も対象とする。
  • 薬局・薬店とは薬事法で定められた「薬局」及び「一般販売業」「薬種商販売業」の許可が与えられた小売店であり、定義は以下の通りである。
    薬局 医薬品営業者(薬局、製造業、病院等)のうち、都道府県知事による開設許可を受け、薬剤師による店舗管理を行うもの。
    一般販売業 医薬品販売業のうち、薬局同様に薬剤師による店舗管理を行うもの。但し卸売一般販売業に分類されるものは除く。
    薬種商販売業 都道府県ごとに試験を行った上で、店舗開設許可を受けているもの。特定での薬品(厚生労働大臣指定)は販売できない。
  • 一般的には「一般販売業」及び「薬種商販売業」は総称して「薬店」と呼称される。
    ドラッグストア ●本稿でのドラッグストアとは、化粧品メーカー各社が“ドラッグストア”と定義するチャネルを対象とし、実績値は各社の同チャネル実績から算出している。
  • ドラッグストアを営み医薬品、化粧品、生活便利品を扱う小売業。なお店舗数、売上等の基準は設けない。
    量販店 ●本稿での量販店とはGMSとスーパーを対象とする。
     なお経済産業省「商業統計調査」は以下の分類である。
    業態 取扱商品 従業員数 売場面積 セルフ方式
    大型総合スーパー 衣・食・住のそれぞれが10%以上70%未満 50人以上 3,000㎡以上(都特別区及び政令指定都市で6000㎡以上)
    中型総合スーパー 衣・食・住のそれぞれが10%以上70%未満 50人以上 3,000㎡未満(都特別区及び政令指定都市で6,000㎡未満)
    衣料品スーパー 衣が70%以上
    食料品スーパー 食が70%以上
    住関連スーパー 住が70%以上
  • 同分類では取扱い商品の販売金額ウェイトによって、総合スーパーと専門スーパーに大別されるが、GMSとSMとの明確な区分はない。
    百貨店 ●本稿では以下の経済産業省「商業統計調査」に準ずる。大型百貨店、その他の百貨店を対象とする。
    業態 取扱商品 従業員数 売場面積 セルフ方式
    大型百貨店 衣・食・住の商品群のそれぞれ10%以上70%未満 50人以上 3,000㎡以上(都特別区及び政令指定都市で6,000㎡以上) セルフサービス式の売場が売り場面積全体の50%未満
    その他の百貨店 50人以上 1,500㎡以上3,000㎡未満(都特別区及び政令指定都市で3,000㎡以上)
    CVS ●本稿でのコンビニエンスストアは「商業販売統計」に準ずる。
  • 500店舗(直営店やFC店、VC店など形態に関係なく)を有する企業。
  • 飲食料品の他に日用雑貨、化粧品他を扱い、売場面積が30㎡以上250㎡未満で営業時間が14時間~終日の店舗を対象とする。
  • 販売形態としては、セルフサービス方式を採用する店舗を対象とする。
    ●なお「商業統計調査」では以下の定義である。
  • 飲食料品の他に日用雑貨、化粧品他を扱い、売場面積が30㎡以上250㎡未満で営業時間が14時間~終日の店舗を対象とする。
  • 販売形態としては、セルフサービス方式を採用する店舗を対象とする。
    訪問販売 ●本稿ではダイレクト販売であり、訪問販売にはポーラ、日本メナード化粧品等を代表とする紹介販売と日本アムウェイ、ニュー スキン ジャパン等を代表とするネットワーク販売で構成している。
    通信販売 ●本稿ではカタログ媒体とe-コマース等によるダイレクト販売を対象とする。
    業務用 ●本稿での業務用とは理・美容院を対象とする。
    その他 ●本稿ではホームセンター、ディスカウントストア、バラエティショップ、直営店、新業態などを対象とする。
    新・化粧品マーケティング要覧における変更点
    <化粧品対象領域の改定>
  • ①薬事法では人体又は動物に対して使用されるものを医薬品、医薬部外品、化粧品、医療用具に分類し、その品質、有効性、安全性の確保のために規制を定めているが、本稿ではこのうち医薬部外品と化粧品(一部雑貨類)を対象とした。
  • ②本稿「新・化粧品マーケティング要覧No.1~No.3、総括編」から業務用エステティックサロン向け化粧品、ベビースキンケアなどのトイレタリー製品の一部も化粧品対象の領域に含めた。
     
    <品目定義の改定>
  • このうちNo.3についてはカテゴリー・品目・種類について、下記の通り定義し、変更を行った。
    カテゴリー 定義 品目 品目定義 種類
    メイクアップ ①顔料を種々の基材中に分散させた化粧品。
    ②顔を美しく見せる美的役割、肌を守る保護的役割、そして楽しみや安心感、満足感をもたらす。
    ③メイクアップはベースメイクとポイントメイクに大別される。
    メイクアップベース ・ファンデーションのつき、のびを良くし、メイクアップの持ちや肌色を都とのれるための下地として使用する化粧料
    ファンデーション ・皮膚の表面的欠点(シミ・ソバカス・凹凸)をカバーし、肌を美しく見せるために使用する肌色の化粧料 コンパクトパウダー
    ルース
    エマルジョンパクト
    リキッド
    クリーム
    BB
    スティック(コンシーラー)
    フェイスパウダー ・皮脂によるテカリを抑え、ファンデーションの持ちを良くし、仕上がりを美しくする。また、肌色の調節や肌に透明感を与える粉おしろい プレストパウダー
    ルースパウダー
    カラーパウダー
    アイシャドウ ・まぶたなど目の周辺に明るさや陰影をつけ、目の表情を強調させる色粉体の化粧料
    アイライナー ・まつ毛の生え際を彩り、目もとを強調する化粧料 ペンシル/ホルダー
    リキッド他
    アイブロウ ・眉の形を整えるための化粧料 ペンシルタイプ
    ホルダータイプ
    プレストタイプ他
    マスカラ ・まつ毛を濃く、長く見せるための化粧料 ビューティマスカラ
    トリートメントマスカラ
    チークカラー ・頬を中心に塗布し、顔色の明るさや透明感・立体感を作るために使用する化粧料
    リップカラー 唇に色ツヤを与え鮮やかにすることにより顔全体、またはポイントを引き立てる化粧料
    *2012年版よりリップグロス(前回版までリップクリームに包括)を対象とした
    モイスチャーリップ
    ロングラスティング
    リップグロス
    ネイルカラー・ネイルケア ・爪の装飾からトリートメント、保護、強化を目的に使用する化粧料
    *2012年版よりネイルサロンでホームケアアイテムとして販売されているネイルカラー・ネイルケアについても対象とした
    ネイルカラー
    ネイルケア
    *上記、化粧品対象領域および品目定義の改定を行ったことに加え、各市場の規模について再検討を進め、「新・化粧品マーケティング要覧2012 No.3」のメイクアップではアイライナー/マスカラ/リップカラー/ネイルカラー・ネイルケアについてマーケット数値と各種セグメント数値を見直した。また、その他の品目についても各種セグメント数値を見直した。
    カテゴリー 定義 品目 品目定義 種類
    ボディケア ①身体(首より下)を対象とする化粧品のうち女性をターゲットとした商品及びユニセックス訴求の製品を対象とする。
    ②男性のみをターゲットとした製品については対象外とする。(「化粧品要覧No.2」のメンズボディケアに包括)
    ③ベビー用についてはベビーオイル、ベビークリーム・ローション、ベビー用サンスクリーンを対象とし、洗浄料(ベビー用固形・液体石鹸)については対象外とする
    リップクリーム ・唇を乾燥から保護し、潤いを与える商品
    ・付加訴求として香り、色、ツヤを訴求する商品も含める
    *2012年版よりリップグロスについてはメイクアップのリップカラーへと移行する
    モイスチャーリップ
    カラーリップ
    サンタン・サンスクリーン ・サンタンはサンバーン(炎症)を起こす紫外線から肌を守り、均一な小麦色の肌を作る化粧料
    ・サンスクリーンは紫外線(UV-A、UV-B)から肌を保護し、日焼けを防ぐ化粧料
    サンタン
    サンスクリーン
    除毛・脱毛料 ・化学的・物理的な処理によって足や手などのムダ毛を除去したり目立たなくする商品
    ・処理法としては除毛・脱毛・脱色に分けられる
    ・但し、ムダ毛の発育を抑制する抑毛ローションなどについては対象外とする
    除毛料
    脱毛料
    脱色料
    ボディシャンプー ・身体(首から下)の皮膚の洗浄を目的とする化粧料
    ・ベビー用洗浄料(固形・液体)については対象外とする
    *2012年版よりマッサージを訴求しているボディスクラブ(洗い流す商品)についても対象とする
    ボディクリーム・ローション ・身体(首から下)に使用し、水分・油分を与える
    ・付加機能として香りを訴求する
    ・ボディオイル、ボディエッセンス、ボディパウダー(制汗機能を訴求しないもの)についても対象とする
    *2012年版よりトイレタリー系のボディクリーム・ローションについても対象とする
    ボディマッサージケアクリーム ・身体(首から下)に使用し、血行促進・発汗作用・冷却作用などの効果によって肌を引き締め、ボディラインを整えるマッサージ料
    ・足のむくみ対策を訴求するケアクリームも対象とする
    ・マッサージを必要としないスリミング訴求も対象とする
    *2012年版よりマッサージ効果を訴求しても洗い流すスクラブ機能を持った商品はボディシャンプーへと移行する
    バスプロダクツ ・入浴時に浴槽内に入れて使用する化粧料
    ・芳香・保湿・発汗作用などの効果を訴求する
    ・洗浄料としても使用でき浴槽内で泡立てて使用するバスジェルも対象とする
    *2012年版よりギフト用途の化粧品系バスプロダクツも対象とする
    *但し、トイレタリー品を主体とするメーカーが展開する浴用剤については「トイレタリーグッヅ」の「浴用剤」で取り扱い、本稿対象外とする
    バスバブル
    バスエッセンス・オイル他
    *上記、化粧品対象領域および品目定義の改定によって「新・化粧品マーケティング要覧2012 No.3」のボディケアについてはリップクリーム、ボディシャンプー、ボディクリーム・ローション、ボディマッサージケアクリーム、バスプロダクツにおいてマーケット数値全般から各種セグメント数値まで見直した。
     
     
     
    目   次
     
    ..
    <はじめに>.
    .
    ..
    <調査概要>.
    .
    ....
    総 括.
    .
    1
    ......
    化粧品市場全体.
    .
    3
     
    ....
    E.メイクアップ.
    .
    9
    ......
    Ⅰ.カテゴリー別市場特性.
    .
    11
    ........
    <メイクアップ>.
    .
    11
    ........
    <ベースメイク>.
    .
    20
    ........
    <ポイントメイク>.
    .
    26
    ......
    Ⅱ.品目別市場特性.
    .
    32
    ........
    1.メイクアップベース.
    .
    32
    ........
    2.ファンデーション.
    .
    48
    ........
    3.フェイスパウダー.
    .
    75
    ........
    4.アイシャドウ.
    .
    93
    ........
    5.アイライナー.
    .
    107
    ........
    6.アイブロウ.
    .
    120
    ........
    7.マスカラ.
    .
    132
    ........
    8.チークカラー.
    .
    148
    ........
    9.リップカラー.
    .
    159
    ........
    10.ネイルカラー・ネイルケア.
    .
    179
     
    ....
    F.ボディケア.
    .
    193
    ......
    Ⅰ.カテゴリー別市場特性.
    .
    195
    ......
    Ⅱ.品目別市場特性.
    .
    206
    ........
    1.リップクリーム.
    .
    206
    ........
    2.サンタン・サンスクリーン.
    .
    218
    ........
    3.除毛・脱毛料.
    .
    233
    ........
    4.ボディシャンプー.
    .
    240
    ........
    5.ボディクリーム・ローション.
    .
    256
    ........
    6.ボディマッサージケアクリーム.
    .
    274
    ........
    7.バスプロダクツ.
    .
    285